4/14~4/23 モロッコ・バーバーカスバライド
モロッコの砂漠をアラブ馬と共に、、、  田部井 晃
私にとっては全くの未知の国、モロッコの乗馬の旅であった。私を含め男性2人,女性5人の参加者に加えガイド、馬のグルーマー,料理人など9名のスタッフが付いてくれた。
アトラス山脈とサハラ砂漠に挟まれたカスバ街道に沿って200数十キロ,1日7時間以上も馬に乗り続けなければならない。実際にはかなりハードなものだったが,それだけに充実感,達成感も大きかった。キャンプ中はすべて,テントに寝袋の生活が続いた。当初,夜はかなり冷えるのではと心配したが,それも無用だった。終日の乗馬を終えた後は,そんなことに気づく間もなく眠り込んでしまったからだ。モロッコには世界遺産にも指定されているカスバ(城塞)が数多く残っている。その1つアイト,ベンハドゥ(映画アラビアのローレンスのロケ地になった所)を見学した後,すぐ近くの出発地点に行くと,砂漠地帯の中で馬たちが我々を待っていた。もちろん,皆アラブのスタリオン(種馬)である。「アラブのスタリオンに乗れる」というのが今回のモロッコツアーの大きな目玉の1つだった。1週間この馬たちにお世話になった訳だが,彼らは決して我々の期待を裏切らなかった。砂漠地帯に嫌気がさしたころ突然,前方に緑の「オアシス」が現れた。これぞアラビアンナイトの世界である。馬に水を飲ませ,我々も一休みすると,また先を進もうという意欲が涌いてくる。その後は一気にアトラス山脈寄りのアマラガ川に沿って進み,たくさんのカスバを横切り,山間の渓谷,二千メートルの山越えへと向かった。とにかく毎日が変化に富んだ道のりだった。振り返れば,このツアーは確かに「肉体的」にも「技術的」にもかなりのものを要求されることは理解できるし,乗馬ツアーにしてはかなりハードなものだったのかもしれない。しかし,完走した後の満足感はそれをすべて忘れさせてくれるに十分である。サポートの人達のお陰で素晴らしい旅ができたことを,心から感謝し,旅の思い出を締めくくりたいと思う。

 

6/17~6/29 エクアドール山岳     
川又一芳氏(65歳)と4年前にワイオミング州のグランドティトンをお供させていただいて以来,アラスカのマッケンリー山,ペルーのマチュプチュ(インカトレール),ボリビアの最高峰イリマニ山,そして今回のエクアドール最高峰チンボセリ6,310mと登った。氏は南米最高峰アコンガゴア,アジア大陸のハンテグリ山など7,000m級の山を登頂した経験者だ。ここ数年も,アジア大陸の5,000m以上の山々を登られている。通常,6,000m以上の山を登るのには高度順応をさせるため時間を要するのであるが,今回は12日間という短期間に5,000m以上のピークを3つ登るという強行スケジュールだった。エクアドールの首都キト市で既に2,850mあり,着いた翌朝,我々はもう既に4,200mのパソチョア,その翌日にはグアグアピチンチャ4,797m。イリニザ山5,126mへと進み,活火山では世界最高峰であるコトパクシ山5,897mそして最終目標のチンボセリへは5,000mに建てられた山小屋からのアプローチだった。強風の中を歩きつづけるのには苦戦したが,満月の明りで足元も良く見え,氷河の上を安全に歩く手助けになった。高度順応にも大きな問題がなく満足行く山登りだったと思う。  青木

 

 

北欧エストニア・マナー(舘)ライド     By村尾淳子    
空から見たエストニアは森が果てしなく続き,その中に白い一本の線が時折,折れ曲がりながら一直線に走っていた。首都タリンからパラッセステーブル牧場へ車で移動の時,その一直線が道路だと判明した。まるでアメリカに来たのかと錯覚する程だった。 牧場主のメリケさんのステーブルはラヘーマ国立公園の境界線のすぐそばにあり,その国立公園にあるマナーからマナーを泊まり歩く馬の旅だった。 サガディーマナーでは20畳程もある部屋に泊まり,タイミング良くメインホールでオペレッタも鑑賞できた。デンマーク,ドイツ,ソ連等から侵略されながら,国の文化を守り育てたエストニアの人達に敬服した。 メリケさんも又素晴らしい人で,物事を深く考え,やさしさを込めた静かな眼で捉え,彼女の傍らに居ると,まるで母の懐に抱かれている様だった。そんな彼女に育てられた馬は柵に行けば遊ぼうよと言わんばかりに寄って来る。パンを与えると決して歯など当てず,やさしく上下の唇でそっとたべる。時折,アハルテッケ半血のカッラメーラ(7才馬)はママ早く帰ろうよと言わんばかりにメリケさんの腰をつつく。どの様に育てれば,こんな可愛い馬に成るのかと聞けば,子馬の時から彼女の感情が平静でない時には彼らに近付かない様にし常に穏やかな気持ちで接する様に心掛けたと言う。 エストニアもご多分に漏れず異常気象で虻や蝿の大群が発生した。小枝を折りハエタタキ代わりに振り回しながらの乗馬だったが,お陰で,虻や蝿を振り払うためほとんど速歩か駈足で針葉樹の森を,牧草地を,軍事演習場跡地を,海辺を思い切り楽しく駆け巡った旅だった。

 

アイスランド乗馬トレール      By伊藤仁江   
アイスランドは大自然そのままに生きている火山の国です。8日間の全行程総数360km。第1日目は到着後,着替えも慌しくすぐに移動の始まりです。馬の注意事項を聞く間もなくスタッフと参加者総数19名と馬は人数の倍の40頭でから馬は引き馬をしながらの出発です。アイスランディックホースは5つの歩様ができ,最も特長なのが「トルト」と言って4秒子の歩調で蹄の音が「パカ,パカ,パカ」と前足を高く上げて走行します。そんな歩様でも反動が非常に少なく苦になりません。 私が移動の中でも一番圧巻だったのは大氷河を左手にその氷河を巻き込む様に火山灰地を延々と20km,1時間15分休みなしのトルトで一気に駆けぬけた事。 心身共に疲れ果て到着した途端発した言葉が「空前絶後」と言う言葉思わず「壮絶絶後だー!!」と言う新語迄出てしまいました。 二番目に感動したのは半日の騎乗を終え午後からは馬達の休養です。昼の干し草をお腹一杯食べ暖かい日差しに馬達がそれぞれ座って休んでいる内「コックリ」「コックリ」居眠りを始めその内にパタリと横になって口を半開きにし鼾をかきながら寝ている姿を見,あんなにリラックスした馬達を見たのは初めてでした。 私はIOAの乗馬ツアーに何度か参加した中でケニヤ,場所もシチュエーションの違いこそ有りますがケニヤかアイスランドか優劣つけられない乗馬のトレールでした。しかし,最後に思わず「Iceland is NO.1!!」と歓声をあげていました。

 

これぞまさしく!「ワイルド・ギャロップ」 白石 勝久(ロバート)
2004年の9月下旬、北米ワイオミングでの「ワイルド・ギャロップ」なる言葉にひかれてコディ市の小さな空港に降り立った日本人は、吉川、石塚、渡辺の三氏と私の4人だけで、空港に出迎えてくれたI.O.A代表の青木ケンさんは、「思ったほど人数が集まらなかったのは、ワイルド・ギャロップというタイトルが少しきつすぎたのかも」と、やや反省気味であった。確かに、I.O.Aホームページ上の「ワイルド・ギャロップ----馬を追って信じられない距離をギャロップします」という言葉は、期待を抱かせる反面、人によっては不安を感じさせるものであったろうが、結局は、日照りのため水場の確保が難しいという理由で、すでに日本を離れる前に、馬追いは中止になった旨の連絡を受けていた。 私もこれまで、オレゴン、オクラホマ、アリゾナ、カリフォルニア、そしてカナダのゲストランチで外乗の機会があったが、どこも比較的重い馬で、時にキャンター程度の走り方を短い距離で体験するのが精一杯だった。行く前は必ず、走れるという宣伝文句付きだが、どこも満足に走れたことはない。これは各ゲストランチが、万一事故があった場合の補償問題に神経をとがらせているせいだと聞く。それでもアメリカ大陸の外乗があまり退屈しないのは、大草原のどこにでも鹿や野ウサギ、またはプレイリードッグが走り回っており、時にはコヨーテを見かけたり、日本にはない大きな自然との触れあいがあるからだろう。
今回ワイオミングでは、コディ市から200kmほど東南のテンスリープ村の近くにあるベリンダ女史の牧場をベースキャンプとして、もう一つのキャンプ地チェリークリークとの2箇所で、ティーピーテント内の寝袋に寝泊りしながら、ビッグホーン周辺の原野や荒野、そして山岳地帯で連続6日間のフル外乗を体験することができた。
朝食の後、手作りのランチと水をサドルバッグに入れ、日中はどこまでも続く荒涼たる原野を抜け、時には崖をよじ登ったり、急な谷を下ったり、そして川を渡ったり、まさしく西部劇の舞台を馬で数十km進む毎日は、乗馬をやっていて本当に良かったと感じるひとときの連続であった。牧区を仕切る鉄条網を軽々と飛び越えていく鹿の群や、ワシの舞、野ウサギの素早い動きは見ているだけで楽しい。そして、あちこちに幾つも散らばっている動物の骨は、鹿や牛だけでなく、バイソンや、人の骨もあるのかも知れない---と想像してみたくなるところが、いかにもアメリカの荒野らしい。ここには、何ものにも代え難い大きな感動がある-----
実はここまでは、これまで北米大陸のどこで乗馬したときも、おおむね感じてきたことである。今回がこれまでと全く違うのはただ一つ、うわさに聞いていたベリンダ女史の走り方である。腹帯はあまり締めずにバランスをとって乗るその駈歩、いや襲歩たるや---まさしく日本ではお目にかかれない「ワイルド・ギャロップ」であった。
青木ケンさんの通訳をとおして、ベリンダ女史は「所々に穴があるから気を付けて!鞍に座ったままの乗り方はしないで!私を追い越さないで!」と簡単な注意事項を言った途端、ダーとブッシュだらけの丘陵地を一気に走り出した。ケンさんのサラブレッドは、待ってましたとばかりにその後を追う。ほかの馬たちも、一列縦隊に続くなんていう指導をここでは受けているはずがない。横の馬との競走になって、日本ではキレたという走り方を一斉に始めるのを、もう止めることはできない。
  クォーターホースが、その名のとおり4分の1マイル(400m)の距離では、サラブレッドを抑えて70km近いスピードで走ったという記録があるが、まさしくその早いこと早いこと! 青白い葉を持つ50cmほどの背丈のセイジというブッシュが一面に生い茂り、丘あり、窪みありの荒野を、ギャロップで走り抜けるにはクォーターホースが向いているのがよく分かる。小枝に足を取られる気配もないまま、セイジを踏み倒しながら走っていく。まさしく「イーハー!」の世界である。鞍に尻を着けて乗ろうものなら、一発で腰をやられてしまいそうな勢いである。
  疾走する牛や馬の前に回りこむための走り方を身に付けているカウボーイホースのギャロップに、いつまでも感激しているわけにはいかない。問題はどう止めるかだ。
  アリーナで全速ランダウン中のレイニングホースは、「ウォー!」と言えばレインを引かずに後肢をそろえて止まってくれるが、荒野をギャロップするカウボーイホースはそうはいかない。「ウォー!」なんて声は馬の耳に念仏らしい。両手でかなり強くレインを抑えても止まりそうな気配は無い。いよいよのときは輪乗りに入るかと左右を見回しても平らな場所は無い。さあ---と思いながらベリンダ女史と青木ケンさんを見ると、やはり二人ともレインを両手で必死に抑えているように見える。我が意を得たりと、ビットを信じて腰を落して停止を試みると、それがクォーターホースの良いところ、やはり止まった。草原で抑えのきかないサラブレッドに乗る人は大変だなと、先まで走っていくケンさんに同情したくなる。 
  こういう走り方が毎日数回続いたが、こんなダイナミックな乗り方を体験させてくれるところが、まだアメリカにあったことに感激するとともに、柔らかい赤土がベースのアメリカ荒野の外乗は、全く腰に負担がこないことを改めて知ることができた。私も日本では、阿蘇の夢大地・グリーンバレーの原野でかなりハードな外乗を楽しんでいる一人だが、このI.O.Aワイオミング・プログラムは、日本では味わえないアドベンチャー・ライディングとして、外乗派の人にはぜひ体験をお勧めしたい。
  もう一つの感激は、当初の予定には無かったラウンドアップを、近くのサムの牧場で体験できたことで、これは最高だった。3年ほど前にアリゾナで牛の群を移動させるキャトルドライブに参加したが、牛は気ままに勝手なことをやるし、何か怠け者を相手にしているようで面白いとは思えなかったが、今回は、広い牧区に散らばっている牛たちを自分で集めるラウンドアップだ。
牛と駆け引きしながら、群れの方に後ろから静かに誘導するのは、実に面白い。一緒に組んで牛集めをしたカウボーイのジェリーに、「イズ ディス ラウンドアップ?」と聞いたら、人差し指と親指の間を少しだけ空けて「スモール・ラウンドアップ!」と言っていたのが、彼のプライドを感じさせて面白かった。私に「ユー アー グッド カウボーイ」と言って くれたジェリーが、最後の2日間、筋肉マンみたいな自分のカウボーイホースを貸してくれたのには感激した。左右に方向を変えるにも、ただスティラップにかける体重の変化だけで済むし、常歩で仕事をするには全く楽で、しかも走るときにはスーパーホースというパワフルな馬だが、そのギャロップを止めるビットは、太めのチェーンだけ。スナッフルより効かないのではと思われるが、初めてお目にかかる代物だった。キャンプ地には前もって、テントのほかに一応シャワー等も移設されており、若いポール夫妻がキッチンカーで作ってくれる料理も、ラーメンがあったりして、なかなか美味しかった。我々日本人以外にも、イギリスからセーラ、そしてニューヨークからステファニーという若い女性も来ており、ベリンダ女史、年配カウボーイのジェリーともども、毎晩キャンプ・ファイヤーを囲んで飲む缶ビールは、いくらあっても足りない感があった。そして360度見渡す限り、人工的な物は何一つ見えない荒野の夜空に、まばたく星の間をすごいスピードで飛んでいく、いくつもの人工衛星が印象的であった。
  いつもは毎日風呂に入り、柔らかい布団で寝ることに馴れている自分の体が、どこまでテントと寝袋の暮らしに適応できるのか、初日はやや不安であったが、「郷に入りては郷に従え」の教えどおり、二日目からはウェスタンの世界にふさわしく、シャワーを浴びるのも面倒になったほどだ。馬のボロを汚いものと感じることのない馬乗りは、どこにでも寝れるようになっているのかも知れない。
  それでも町に戻ってのドライブインのシャワーやバスは、そこが高級ホテルに感じられるほど有り難かった。まだ俗世界の人間なのだろう。ベリンダとステファニーはこれから馬に寝袋を積んで、女同士で1週間ほど山に入るのだと言う。雪も降り始めようというのに、そのワイルドさとクレージーさはギャロップだけの話ではなく本物だ。
  今回のワイオミングの旅は、バッファロービル博物館でウェスタンの世界を堪能できたほか、欲しかった馬の絵や、たくさんの本も手に入れることができた。更にジャクソンへ移動する途中、イエローストーンを源泉とするサーモポリスの温泉にも入ったし、「シェーン」の背景になったティトンの美しい山々も見ることができた。
まさしくワイルドでない部分でも大きな満足を得ることができた旅であった。

 

 
   

ヨセミテ・ジョンミュアートレール       By前野久子
 両親,叔父叔母,私を含めた6人が,青木さんを先頭に3泊4日,ヨセミテ国立公園,ジョンミュアートレイルをトレッキングしました。平均年齢50歳?の私たちは,道端の草花や周囲に広がる山並みを写真に収めながら,1日約10kmづつのゆっくりペースで進みます。テント,食料,その他荷物は馬に運んでもらい,コックまでついた,贅沢でそしてとてもリラックスしたトレッキングです。朝食はパンケーキ,トルティーヤ,オートミールなど。ランチはサンドイッチ,フルーツ,おやつにチョコバーまで。夜は焚き火を囲んでバーベキュー。ビーフ,チキンなど特製ダレをつけこんだ肉を網焼きでジュー。ビールも進み,青春の歌も飛び出し,豪華な大人の修学旅行といった趣。火が消えた後は真の闇。満点の星を眺めつつ,慣れない寝袋に包まっていると,間近に熊の唸り声,遠くにコヨーテの遠吠えといった日もありました。日中は,気温は高いがからっと気持ちの良い天気が続きます。湖の水を沸かしてペットボトルに詰めてあるので,ごくごく飲んでしまいます。湖はどこもゴミ一つなくきれいなので,泳いだり,シャツや髪も洗ってしまいます。トイレも清潔で安全に管理されおり,皆感心することしきり。終わってみればあっという間の3泊4日,けがや事故もなく皆元気に,しかし後ろ髪惹かれる思いで,ヨセミテを後にしたのでした。…トレッキングを終えての発見。1つは,アメリカの国立公園や自然について皆とても興味を持ち,ジョンミュアーや歴史について勉強を始めたこと。2つ目は,青木さんはとても頼れるガイド兼ドライバーだということ。でもその実体は,飲めない酒屋の三男坊だということ!  …最後に俳句を二句、寝袋を二つ並べて流れ星幾千の輝きに星飛んでおり


 
   

南スペイン・アンダルシア地方を訪れるのは今回で4度目。
シェリー酒の産地へレスで行われる馬祭り、ロシオのマリア聖母教会への騎馬行進、セルビアのフラメンコ、ヨーロッパ最大のドニャーナ国立公園などが知られる。Costal del Sol太陽の海岸からシェラネバダ山脈3,482mが聳え立つ。晴れた日は山から対岸に位置するモロッコが見渡せる。この時期、朝は白い煙がチムニーから舞い上がり、真っ青に澄んだ空と乾燥した空気は生ハムを作るのに適しているとも言われる。白壁の家、石畳には古い歴史が刻み込まれている。ムーア人がカトリック改宗を迫られ、迫害から逃げ、隠れ場所にしたところもこの地域であった。
6泊7日、200kmの山岳地域アルプハッラの村々をアンダルース馬で歩いてみた。グランドキャニオンのような渓谷を400m引き馬で歩く、足がしっかりしているアンダルース馬は安全に我々を谷底まで導いてくれた。後肢の踏み込みが強く、太くて柔らかな首、手綱を引いていくとあごが胸につく様にクットウしてくる。ピアッフェをしながらキャンターの順番を待つ。柔らかなキャンターがはじまる。
  ガイドのダラスがAre you ready?と聞く。Any time!と答えるや否や一気にギャロップで走り出した。
  1週間のツアーを終え、Costal del Solの海岸をもう一度歩いた。
ホテルに戻ってテレビをつけると騎馬闘牛が目に飛び込んできた。
スペインで騎馬闘牛を見るのは初めてだ。
5年前ポルトガルで騎馬闘牛の最終戦を観戦したことがある。その時の優勝者は若いスペイン人だった。その騎馬闘牛士のサクセスストーリーがもとでスペインでも騎馬闘牛が増えてきているという話しは聞いていた。ドレッサージュグランプリも美しいが生死をかけた騎馬闘牛のクラシック・ドレッサージュに勝るエレガントさと緊張感は類を見ないと思う。
  今回の旅では素晴らしいアンダルース馬と出会い、良い旅だった。

 

 
 

Grand Canyon Winter Pastures」に参加して  
埼玉 田部井 晃
1月に古希を迎えた。何か記念にイベントを、と考え、2月16日から24日までグランドキャニオン馬ツアーに参加した。多分のんびりポコポコとキャニオン内を散歩気分で景色を見物できるツアーかと何となく考えていたが、こんな甘い考えはツアー初日に吹っ飛ばされることになった。終わってみれば今まで参加した中で最もハードな常足トレッキングだった。

参加者は、札幌の大井さん、横浜の渡辺さん、茨城の吉川さん、埼玉の伊東さんと私の5名、総て男性(50代,60代3人、70代)である。あえてその中に私も入れてもらえれば、皆馬のベテランばかりである。
ツアーはキャンプ5泊、前後にホテル1泊づつの7泊。最初のキャンプは国立公園の入り口(ここから先は、車は入れないので馬と荷馬だけの旅)、2泊目からは公園内4泊である。
グランドキャニオンの景観の素晴らしさは、ここで敢えて言うまでもないとは思うが、上から眺めるだけでなく渓谷内から見上げる素晴らしさはなんとも言えない感動であった。コースは大きな岩がゴロゴロしている道なき道を上がったり下ったり、「え?こんな所を下るの?、、登るの?」の連続だが、ここの馬たちは乗り手も躊躇するようなところを平然と果敢に進む。全くタフでよく調教され従順で、その上感動的なほど勇気のある馬たち、このような馬たちに乗れたことだけでこのツアーに参加した甲斐がある。

ガイドをしてくれた無口だが温かみのある65歳のメル(彼が料理の総てをしてくれた)、ヤングカウボーイの助手のジェイソン、夕食の後のキャンプファイアーを囲んでの馬談義、
2000年以上前のアメリカ原住民の画いた壁画探検ツアー、総てのトレッキングに元気についてきたよく躾けられているが純朴で人なつっこい2匹のボーダーコリー犬、70歳の年寄りには少しだけ厳しかったテントと寝袋のキャンプ、楽しい思い出は一杯あるが、やはり何と言っても私にとってこのツアーの最大の魅力は、タフで従順で勇気のあるアメリカンクオーターホース達との出会い、大自然が何億年もかけて作り出した素晴らしい造形美、大渓谷を上から下から堪能できたことの二つに尽きる。

青木さんのツアーは何回参加しても、素晴らしい思い出と感動を与えてくれる。だからまた参加したいと思う。 (2008,2,27記)

 
       
IOA Tours 2008 site by Mikiyo Aoki